「社内にある大量のPDFマニュアルを活用したい」「多言語のPDF資料をいちいち翻訳せずに活用したい」「社内用のチャットボットを作りたい」という課題があるときに役立つのが、企業向けAIプラットフォームです。
企業向けAIプラットフォームを使うことで、眠っている社内データが価値あるものにすることができます。
今回は、弊社の企業向けAIプラットフォーム「GIDR.ai(ガイダ―エーアイ)」を使って、学習させたPDF資料から答えてくれるチャットボットを作成する流れを見てみましょう。
▼動画からもご覧いただけます。
トライする内容
今回は、試しに「インボイス制度」についてのPDFをAIプラットフォーム「GIDR.ai」に学習させます。そして、学習したPDFからのみ回答してくれるチャットボットを作成してみましょう。
PDFから返答するチャットボットのメリット
誤回答を防げる:
学習したPDFだけに基づいて回答してくれるので、誤回答(ハルシネーション)を防げます。
大量のPDFを簡単検索:
社内に溜まっているPDF資料を検索しやすくしてくれます。社内の業務マニュアルや規程類が記録されているPDFは、継ぎ足しで更新されていくものです。そのため検索しづらいという課題があります。従来のデータベースでは、ひとつのキーワードに対して複数の候補が出てきてしまい、目指す資料にたどり着くことが困難でした。しかしAIプラットフォームを活用すれば、必要な資料をすぐに見つけられます。
多言語資料を自動で日本語へ:
英文マニュアルや中国語の資料は、翻訳に時間がかかり、現場での活用が遅れがちになるもの。しかし、AIプラットフォームで作ったチャットボットであれば、内容を自動で日本語に訳し、ナレッジとして提示してくれます。
難解な資料を簡単解説:
社内には複雑な法令規則や、社内規定についての資料があります。AIプラットフォームで作ったチャットボットであれば、内容をわかりやすく解説したり、要約したりしてくれます。
PDFの内容から返答するチャットボットの作成方法
では「GIDR.ai」を使ってチャットボットを作成していきましょう。
1. 学習させるPDFをダウンロード
2. 「GIDR.ai」へログイン
3. プロジェクト名を入力
4. ダウンロードしたPDFをAIへ学習させます
5. 管理画面で学習済みのPDFを確認
※PDFが「テキスト」メインなのか、グラフや図などの「画像」メインなのかを選べます
補足:プロンプトも編集可能
これだけの作業でチャットボットが完成しました。
動作を確認しよう
では早速チャットボットが動作するか確認しましょう。
1. 質問します
2. 回答文、参照したPDF、詳細な回答文が表示されます
補足:PDFに含まれていない情報についての質問はきちんと見極めます。誤回答(ハルシネーション)を防げます。
補足2:チャットボット作成後に、「webへの公開URL」「サイトへの埋込コード」が表示されます。
GIDR.aiとは
GIDR.aiとは、企業向けAIプラットフォームです。米国GIDR(ガイダ―社)が弊社とともに共同開発しているシステムです。
GIDR.aiの特徴は、導入企業が自在にカスタマイズし、使い勝手の良いAIエコシステムを社内に作れるということです。
「チャットボット作成」機能で評価されているポイントは、以下のとおりです。
高いセキュリティ
・学習するPDFに含まれる個人情報を匿名化することができます
・チャット内における個人情報の匿名化も可能です
LLMの切り替えが簡単
・設定画面からLLMを任意で選べます。ローカルLLMに加え、GPTやClaudeなどのAIへ簡単に切り替えられます。
GIDR.ai導入の流れ
GIDR.ai導入の流れは以下のとおりです。
- 問い合わせ
- カウンセリング・提案 (弊社によるカウンセリングが行われます。「企業が抱えている課題は何か」「AIで何が実現できるか」をじっくり話し合います)
- 提案内容のご検討
- お申し込み
- 提供準備
- セットアップ
- 運用開始
- 運用サポート (GIDR.aiは売り切り製品ではありません。常に最新のAI機能が搭載されていきます。そのため定期的にコンサルティングを行います。「最新AI機能をどのように活用できるか」「導入企業にピッタリのAPIやLLMは何か」を共に考えていきます)
最後に
今回は、AIプラットフォームにPDFを学習させて、チャットボットを作成してみました。
いまAIプラットフォームをご利用のお客さまも、利用を検討されている企業さまも、「AIでこんなことを試してみたい」「これってAIプラットフォームで実現できるのかな」という要望がございましたらお気軽にご相談ください。